先日のホンダ アコード インスパイアに続いて、僕の車歴です。
スバル レガシィ ツーリングワゴン(BG5)
【インスパイアの修理費用は30万円でした!!】
確か、箱根に旅行に行った際にインパネにオレンジ色の警告灯がついてしまったインスパイアの修理代金が30万円!!と言われて、次の車に乗り換えを考えだします。
【セダンかSUVかワゴンか?!】
セダンタイプはオヤジ車の風潮が吹き荒れ始めている時で、ご多分にもれず僕もミニバンかSUVタイプかワゴンタイプで選ぼうと思いました。
【新車は高いな!!】
お金が無いので、当然また中古車での選択です。駐車場代や自動車税、車検代、日々のガソリン代にエンジンオイル交換費、
突発的に起きた故障の修理作業費にパーツ代を想定すると、日本車で中古車の一択しかなかったのですが・・・。
でも新車にあこがれはありまして、新しいデザインはカッコいいし30歳代になったら新車を買えるぐらいにはなりたいなぁと思っていました。
【結局どれにしたの?】
で、肝心の選択ですがミニバンではデザインがカッコいいオデッセイ、SUVは燃費が悪そうだし、車体がデカいから運転しづらそうということで早々に却下、
ワゴンはレガシィが人気も有り、いいなぁと思っていました。
でも、ほぼレガシィしかないだろうなぁとは分かっていました。
当時の僕は排気量は2,000ccまでと自分の中で決まっていました。セコいのですが自動車税が40,000円(2,000cc以上は45,000円~)を超えるとすごく高く感じられ、
絶対39,500円(1,500cc~2,000cc)以下までという黄金律をかたくなに守っていました。
オデッセイは2,300cc・・・。
それと僕がまだ二十歳ごろの時、渋谷の住宅街で見た黒い初代レガシィツーリングワゴン(BF5)の衝撃的なカッコよさがずぅーっと脳内に焼き付いていました。
検討しているときは3代目(BH5)が現行車だったのですが、中古車市場でも人気が有り、価格も100万越えは当然のこと、200万越えも当たり前の世界でした。
そこで現行車は初めから諦めて、1代前の2代目レガシィ(BG5)をねらいました。
レガシィと言えばターボ車ですが、燃費がとても悪いのは周知の事実・・・。
それと実は、中古車屋さんに3代目(BH5)のGT-Bというグレードを見に行ってターボ車の雰囲気を確かめていました。
ボクサーサウンドと言われる「ドロドロドロ」という独特の排気音とそこから連想されるエンジン振動が僕は苦手でしたが、
「でも、乗ってみたら意外といいのかも知れないし、想像だけじゃずぅっとモヤモヤしたままで気になっちゃうな・・・、それなら、やっぱり体験してみよう。」と自分言い聞かせ、一躍中古車屋さんへ・・・!!
結果は・・・。
想像通りでした。独特のドロドロサウンドは車外どころか車内にも入り込み、静粛性とは無縁の世界です。
アイドリング時の振動は当時僕が経験したどの車より揺れました。小刻みに、時には大きくエンジンを切るまで揺れ続けました・・・。
僕は勝手に「新型車でこの室内音と揺れかぁ・・・!!」旧型はもっと期待できないなぁ。」と決めつけることにします。
「ボクサーエンジンはシャフトが水平でピストンが向き合っているから、振動を消しあうんですよ。だから車内が静かで揺れません。」とはセールスの方の弁でしたが、
「乗ったことあるのかな、この人・・・。」というのが正直な感想でした。
【でも、レガシィはカッコいい!!】
本来なら、ここでほかの車に選択肢が移るところですが、当時ワゴンでイメージがメチャクチャ良いのがレガシィだけでして、
街中にはまだこの2代目レガシィ(BG5)が至る所で見られ、中古車でも型遅れだという気遅れは感じずに乗れそうだと思いました。
お金も無いくせに見栄っぱりな僕はそこで、TS type-RというDOHCでノンターボという、中間と言おうか微妙と言おうか迷うようなグレードを見つけます。
ノンターボなら、ドロドロサウンドも無くて振動も通常の4気筒エンジン車と変わらないだろうと考えた僕には打ってつけでした・・・!!
この下のTXというグレードはSOHCでノンターボでして、馬力も155ps/6400rpmのTS type-Rより20馬力劣る135ps/5600rpmなので、
「アクセル踏んでもかったるい加速だったらやだなぁ。」と想像だけで勝手に切り捨ててしまいました。ちなみにATです。
【レガシィ乗るなら白がいい!!】
この2代目レガシィ(BG5)はシルバーやグリーン(深緑色)にイエロー(薄黄色)などもよく見られましたが、僕の中では白が一番でした。
と言うか、白一択でした。
値段を忘れてしまったので申し訳ないのですが、中古車雑誌で手頃と感じた一台を見つけたのですが、色がグリーン(深緑色)でした。
「まぁ、試乗だけして乗り心地が分かるだけでもいいかぁ。」と車屋さんにはたいへん失礼な気持ちで見に行きました。
試乗の後、感想を聞かれた際に色が不満なことを伝えると、「安くオールペン(全塗装)しますよ。」と言ってくれました。
中古車雑誌で目当ての車を探すのに疲れていた僕は、その一言で購入を決めてしまいます。
【乗ってみての感想は?!】
白色にオールペン(全塗装)された2代目レガシィ(BG5)が納車されるまでの期間を忘れてしまったのですが、2週間から4週間のあいだだったような気がします。
その間に僕の妄想は膨らみます。
「4WDなら出足は速いんだろうなぁ。」 とか 「荷物たくさん載せられるから旅行に便利だなぁ」 とか 「4WDは横風に強くて、直進性が良いから高速走行が楽になるんだろうなぁ」 とか
とにかく、レガシィ神話に有ること無いこと特盛りしたように期待値が伸びまくってました、ターボじゃないのに・・・。
そして、いよいよ納車の日になりました。
はじめて白く塗られたレガシィに車屋さんで対面したとき、おおっ!!と興奮したことを憶えています。
それはまさしく白でした。クリームが入った柔かい色調のオフホワイトではなく真っ白といった感じです。
「やっぱりレガシィは白だな」とご満悦な僕でした。
説明を聞き受取りを済ませ、公道に走り出します。するとすぐに違和感を感じました。
アクセルを踏むとピストンの振動がトントントンとエンジン回転数にあわせて、ペダルを通して右足裏に伝わってくるのです。
「あれ、試乗した時にこれって有ったっけ?」
有ったんだと思います。試乗では車屋さんの狭い敷地内を数10m微速で走っただけだから気付かなかったんですね。
これは慣れるまで、たいへんでした。実際は慣れるというより強引に気にしなくするといった対処しかできなかったんですが・・・。
アクセルを踏むとピッチが上がると言おうか足裏に感じるトントントンの数が増えますので、エンジンの頑張りと言っては変ですが、機械作業量を直に感じて、
「大丈夫かな、壊れないよね?」
とエンジンの耐久性に不安を憶えました。これは現在に至るまでこの車でしか経験したことがありません。
ここから僕は、購入する前に勝手に抱いていたイメージと現実のギャップに苦しむことになります。
特に印象深いものを以下に挙げます。
【ハンドルが太くて重い】
これについてはスポーツタイプが好きな人など好みが有りますので、一概には言えませんが僕は不便でした。
それまでインスパイアのひとまわり径が細く、ホンダ車特有の軽いハンドルに慣れていた僕は、
「パワステ壊れてる?」と感じたぐらいで、駐車場やT字路などの微低速時には特に力が必要でした。
現在でもスバルとホンダの明確な設計思想の違いとして名残がありますね。
【坂道を登らない!!】
低中速トルクが驚くほど細いので、急坂が多い僕の家の近所では閉口しました。
技術的に言うと、ピストンのボア&ストロークっていうのが関係しているそうなんですが、
ショートストロークのレガシィはトルクが細くて、それを補うためにターボを付けているんですね。
で、ターボが付いていない僕の車はと言うと、 2~30mぐらい上りの急坂が続くと途中で止まっちゃうんじゃないかと、
ヒヤヒヤしながらアクセルを吹かさないといけかったですし、
対向車が来て坂の途中で譲り合ってからの再スタートは、エンジン回転を上げてなんとか乗り切る感じでした。
「車内で、がんばれ、がんばれ!! もうちょっとで坂が終わる!!」なんてよく叫んでました。
【信号が青になって】
これも上記と同じで低中速トルクに関わるのですが、信号待ちで青になってスタートすると、ほぼ前走車に置いて行かれます。
普通にスタートすると1,500ccや軽自動車などの排気量が自分より小さな車にすら追い付けませんでした。
これをカバーするために、アクセルを多く踏み回転を上げないといけないのは結構ストレスでした。
【強風で恐怖!!】
自動車雑誌や自動車評論家の方の著書には、
「4WDの利点である高速安定性が良く横風に強いレガシィは、降雪地帯以外のドライバーにもおすすめです。」
なんて書いてあったのですが、車重が1,330kgと4WDとしては異様に軽い僕のレガシィ ツーリングワゴンTS type-R(BG5)は
高速道路での横風にすぐハンドルを持って行かれ、
「あれあれ、話が違うよ。まっすぐ走れないよ。」
なんてことがしょっちゅうで、レインボーブリッジやベイブリッジを通る時は、よく気を使いました。
【これ積めちゃうの?!】
辛辣な感想を書いてきましたが、少しは良いところを言わないと数年がんばってくれた元相棒に申し訳ないので、今から述べます。
実家から布団のセットを貰ったのですが、荷室が思ったより全然広くて、1.5m四方の布団が入った段ボールがポンと載ってしまったのには驚きました。
ミニバンほど高さも無いのに、なんでこんなにスペースを作れるんだろうと不思議でしょうがないほど、レガシィの荷室スペースは秀逸でした。以上。
えっ、これだけ?!
はい、これだけです!!
今パッと思い出せる良い点は残念ながら、これだけでした。
もっとたくさんの良い思い出があったはずなのに、なぜかこれだけってことはネガティブな印象がよほど強かったようです。
これで、僕が2台目に所有したレガシィ ツーリングワゴンTS type-R(BG5)のインプレッションは終わりです。
ながながと僕の思い出にお付き合いいただいてありがとうございました。
最後に・・・
すべて僕の個人的な体感による感想です。また車自体の個体差もあると思いますので、
違う意見をお持ちの方やご不快な思いをされた方には申し訳ございません。